クロムモリブデン鋼板 SCM415(A)

材質コード:SCM415-A / JIS記号:SCM415

クロムモリブデン鋼板SCM415(酸洗)は、クロムとモリブデンを添加した低合金鋼を酸洗処理した素材で、優れた強度と靭性を兼ね備えます。浸炭焼入れにより表面硬化が可能で、歯車やシャフトなど高強度が求められる機械部品に最適です。

基本情報

クロムモリブデン鋼板 SCM415(A)の基本情報
材質コードSCM415-A
JIS記号SCM415
カテゴリ特殊鋼
取扱板厚3.2〜4.5mm2種類)
取扱SKU数2

特徴

  • 強度と靭性のバランスに優れ、衝撃に強い
  • 浸炭焼入れにより表面のみ硬化でき、耐摩耗性向上
  • 酸洗処理で黒皮を除去し、加工前の確認が容易
  • 溶接性が比較的良好で、構造部品にも適用可能
  • クロムとモリブデンの添加により焼入れ性が高い

主な用途

  • 自動車のギア・シャフト
  • 産業機械の軸受部品
  • 油圧機器のピストン
  • 建設機械のリンク部品
  • ロボットアームの関節部
  • 農業機械の駆動部品

加工のポイント

切断はシャーリングで特に問題なく行えます。レーザー切断も良好で、熱影響部の硬化が少ないです。曲げ加工は比較的容易で、冷間でも対応可能ですが、厚板の場合は曲げRを大きめに設定してください。溶接性は低合金鋼としては良好で、予熱を行うことで割れを防止できます。穴あけは通常のドリルで加工できます。

ご購入時の注意

  • 酸洗後の表面は錆びやすいため、直ちに防錆処理または加工を行う
  • 浸炭焼入れを前提とする場合、表面の傷は硬化後に割れの起点となるため注意
  • 溶接後は応力除去焼鈍を推奨し、特に厚板では予熱を徹底

取扱板厚から選ぶ

よくある質問

この鋼板は溶接できますか?

低合金鋼のため溶接できますが、板厚や拘束条件によっては予熱が必要です。溶接後に応力除去焼鈍を行うと、割れや強度低下を防ぎやすくなります。

浸炭焼入れするとどうなりますか?

表面だけが硬くなり、内部は粘り強さを保ちます。そのため摩耗に強く、衝撃で割れにくい部品が作れます。歯車やシャフトのように、表面の耐摩耗性と芯部の靭性を両立したい部品に向いています。

酸洗品と黒皮品の違いは?

黒皮品は表面に酸化スケールが付いたままですが、酸洗品はそれを除去しているため、寸法確認や表面検査がしやすく、そのまま加工に回せます。ただし、酸洗品は錆びやすい点に注意が必要です。

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