炭素工具鋼板 SK85M(S)

材質コード:SK85M-S / JIS記号:SK85M

炭素工具鋼板SK85M(みがき帯鋼)は、高炭素の工具鋼を冷間圧延で仕上げた帯鋼です。表面が平滑で板厚精度が高く、焼入れによって高い硬度と耐摩耗性が得られるため、金型部品やばね、刃物などに使われます。

基本情報

炭素工具鋼板 SK85M(S)の基本情報
材質コードSK85M-S
JIS記号SK85M
カテゴリ工具鋼
取扱板厚1.0〜2.0mm3種類)
取扱SKU数3

特徴

  • 極めて高い硬度と耐摩耗性で、長期使用に耐える
  • みがき仕上げにより表面が平滑で、板厚精度が高い
  • 焼入れ性に優れ、均一な硬さを得やすい
  • 寸法安定性が高く、精密部品への加工に適する
  • 他の工具鋼と比べてコストバランスが良好

主な用途

  • 金型パンチ・ダイ
  • 精密機械のスプリング
  • カッター・刃物
  • ゲージ・治具
  • シャフト・ピン

加工のポイント

切断はシャーリングで対応可能ですが、硬度が高いため刃の摩耗に注意が必要です。レーザー切断も可能ですが、熱影響部の硬化に留意してください。曲げ加工は調質状態によって割れやすいため、必要に応じて焼鈍後に行うことを推奨します。穴あけでは超硬ドリルを使用し、低速で確実に冷却しながら加工してください。

ご購入時の注意

  • 高硬度で脆いため、衝撃や急激な荷重による割れに注意
  • 表面の鏡面状態を保つため、保管時は防錆油を塗布し湿気を避ける
  • 溶接は一般的に不向きで、機械的接合を推奨

取扱板厚から選ぶ

よくある質問

この鋼板は溶接できますか?

高炭素鋼のため溶接は極めて難しく、割れや硬化が生じやすいです。やむを得ない場合は予熱と後熱処理が必須で、機械的な接合(ねじ止め等)を推奨します。

焼入れ済みの状態で届きますか?

みがき帯鋼は焼なましなど加工しやすい状態で供給されるのが一般的で、必要な硬さは加工後の焼入れ・焼戻しで出します。調質の指定がある場合は在庫の状態が異なることがあるため、事前にお問い合わせください。

表面の錆防止方法は?

みがき面は防錆油が塗布されていますが、長期間保管する場合はさらに防錆紙で包み、湿度の低い場所で保管してください。