ばね鋼板 SUP10(A)

材質コード:SUP10-A / JIS記号:SUP10

ばね鋼板SUP10(酸洗)は、クロムとバナジウムを添加した合金ばね鋼を酸洗して黒皮を除去した素材です。高い疲労強度と弾性を持ち、自動車のサスペンションや産業機械のばね、耐衝撃部品に用いられます。

基本情報

ばね鋼板 SUP10(A)の基本情報
材質コードSUP10-A
JIS記号SUP10
カテゴリばね鋼
取扱板厚2.0〜6.5mm12種類)
取扱SKU数12

特徴

  • 優れた疲労強度で繰り返し負荷に耐える
  • 酸洗処理により表面の酸化皮膜を除去し清浄
  • 焼入れ性が良く、バナジウムの効果で結晶粒が細かく安定した硬さが得られる
  • 弾性限界が高く、大きな変形後も元の形状に戻る
  • 耐衝撃性に優れ、過酷な環境でも安定

主な用途

  • 自動車の板ばね・コイルばね
  • 建設機械のサスペンション部品
  • 鉄道車両の緩衝ばね
  • バルブスプリング
  • 大型プレス機のばね

加工のポイント

切断はシャーリングで可能ですが、硬度が高いため切断時にバリが発生しやすいので、後処理を考慮してください。曲げ加工は冷間では割れのリスクがあるため、必要に応じて加熱曲げが適切です。溶接は一般的にばね鋼では推奨されず、特に強度が必要な箇所では避けてください。穴あけは超硬工具を用い、十分な冷却を行ってください。

ご購入時の注意

  • 酸洗後の表面は活性で錆びやすいため、速やかに防錆油を塗布
  • 硬くて粘りがあるため、加工時の工具摩耗が激しく、定期的な交換が必要
  • 溶接は強度低下・割れの原因となるため、機械的接合を優先

取扱板厚から選ぶ

よくある質問

酸洗処理のメリットは何ですか?

酸洗により黒皮(酸化スケール)を除去するため、表面が清浄でその後の加工や塗装の密着性が向上します。また、表面の欠陥を目視確認しやすくなります。

この鋼板は錆びますか?

酸洗後は表面が裸鋼の状態なので、通常の炭素鋼と同様に錆びやすいです。到着後は速やかに使用するか、防錆油を塗布して保管してください。

焼き入れは必要ですか?

SUP10は熱処理(焼入れ・焼戻し)により所定のばね特性を発揮します。購入時のままでは軟らかい状態ですので、使用前に適切な熱処理が必要です。